ダイエットと体質(遺伝)の関係性について

ダイエット、ボディメイクを成功させるには、ある程度の専門的な知識が必要ですがそれだけでは目的を達成することは難しいです。
これには遺伝的要素が大きく関係し人それぞれ体質、性格に差があることが要因です。
本記事では特にダイエットと性格の関係性について力説いたします。

✔記事の信頼性
本記事は女性専用パーソナルトレーナーとして10年以上のキャリアがあり、国際的に最も信頼性の高いパーソナルトレーナーの認定資格NSCA認定パーソナルトレーナーの資格を保持したトレーナーが書いております。

■ダイエットとボディメイクの基礎知識

1,痩せる=体脂肪率を下げる

1つの目安として体重計の数字を気にすることは良いことですが、あまり体重計の数字に囚われすぎないようにしましょう。

ダイエット、ボディメイクを意識する場合は体脂肪率を下げることが重要で、その体脂肪1kgを消費するのに必要なカロリーは約7,200kcalです。

体重計の数字は量るタイミングによって変わります。例えば食事のタイミング、浮腫み、女性であれば月経周期です。

このことから短期的な数字に一喜一憂するのではなく、長期的な目標設定にしましょう。

また、その体脂肪を減らすために重要なことは運動より食事です。

運動で消費カロリーを増やすより、食事から摂取するカロリーを減らすことのほうが体脂肪を減らすという点では優先順位が高いです。

SNS、インターネット、実店舗、広告などには様々なダイエット情報、サプリメント、食品があります。どの情報を参考にしたとしても、体脂肪を減らすには消費カロリーより摂取カロリーを減らすことが大前提です。

痩せない(体脂肪が減らない)場合は、消費カロリーより摂取カロリーが多くなっているからだと考えてください。

もちろん例外はあります。甲状腺機能低下症などの病気で基礎代謝が通常より低くなっている場合です。

この場合は状態によって薬の服用や食材の制限が必要になりますので医療機関での診断を受けることが最優先です。

2,ボディメイクと運動

前述の通り、痩せるには運動より食事制限の優先順位が高いのですが、理想の体型を目指すにはそれ相応の運動が必要不可欠です。

有酸素運動で消費カロリーを増やすことは体脂肪を減らす効果や様々な健康メリットがあります。しかし、あなたの理想が体脂肪を減らすだけではなく美しい姿勢、運動機能の向上、メリハリのある体なのであれば目的に合ったトレーニングが必要です。

体脂肪を減らす→食事制限

美しい姿勢、運動機能の向上、メリハリのある体→トレーニング

特に男性より筋肉が発達しにくい女性の場合は、全身のバランスが重要です。トレーニング時の姿勢、体重バランス、呼吸方法など様々な要素が理想の美しいプロポーションを作るのです。

■肥満遺伝子について

前項でのダイエットの基礎知識は基本的な考え方ではありますが、人それぞれ体質が違うことが事実です。

・太りやすくて痩せにくい

・筋肉がつきにくい

・下半身に脂肪がつきやすい

同じような食事内容、運動量でも体質によって体脂肪の変化やトレーニングによる体系の変化に大きな差がでることは多々あります。

本項では代表的な肥満遺伝子と特徴について解説していきます。

1,ADRB3遺伝子「糖質の代謝が苦手」りんご体型

ADRB3遺伝子はアドレナリンというホルモン受容によって生じる脂肪の分解燃焼に関与している遺伝子です。

この遺伝子に変異があると、糖分を筋肉に取り込むインスリンの働きが弱くなります。また、余った糖は内臓脂肪として蓄積されやすくウエスト周りに脂肪が付きやすくなります。

他にも基礎代謝が通常より約200kcal低くなることが特徴です。

2,UCP1遺伝子「脂質の代謝が苦手」洋なし体型

UCP1遺伝子は褐色脂肪細胞における熱産生に関与している遺伝子です。

この遺伝子に変異があると、体温が低下した場合、皮下脂肪を燃焼させる効率が悪く脂質の代謝が苦手な体質です。

特に下半身に皮下脂肪が蓄積されやすく、基礎代謝も通常より100kcal~300kcal低くなることが特徴です。

3,ADRB2遺伝子「筋肉がつきにくい傾向」バナナ体型

ADRB2遺伝子は、アドレナリンというホルモンの受容によって生じる脂肪の分解、燃焼に関与する遺伝子です。

この遺伝子に変異があると、たんぱく質をエネルギーとして早く消費してしまう傾向があるため、筋肉などの材料になるたんぱく質が不足している状態になりやすいです。

これにより筋肉がつきにくく、基礎代謝は通常より100kcal~200kcal高い傾向があるので太りにくいことが特徴です。

4,体質(遺伝)とダイエット

体重の個人差に関する遺伝要因については、まだまだ研究段階でわかっていないことも多いですがダイエット、ボディメイクに体質による差があることは事実です。

このことを理解し、体型を他人と比べすぎないようにすることを意識しましょう。

参考文献
理化学研究所 日本医療研究開発機構
肥満に影響する遺伝マーカーを解明―日本人17万人の解析により肥満に関わる病気や細胞を同定―

■ダイエットと性格の関係性

外見、健康を意識した食事管理、運動などの生活習慣の改善が大事なことは誰でも理解しているかと思いますが、改善したいと考えて努力しようとしても継続できない人は多いです。

ダイエットに限らず、何事も努力を継続することは余程好きなことでない限り難しいことです。しかもこの努力できることすらも体質であり遺伝的な要因があるのです。

このことの聞こえは悪いと思いますが、事実として才能は存在し誰でも頑張れるわけではないのです。

具体的な根拠と個人的におすすめできる考え方を解説していきます。

1,努力できる遺伝子は存在する

最新の遺伝子学では努力できる遺伝子は存在するとされています。

ミシガン州とテキサス大学の合同調査です。

双子850組を対象にクラシック楽器を黙々と努力、練習できるのかを比較調査した実験があります。クラシック楽器は難しく100の努力をしたら1か2の成果が出るようなかなり努力の必要なジャンルです。

また、この双子達は違う環境に養子として別れて暮らすので環境の差もあります。

そもそもこの調査のすごいところは850組の双子にクラシック楽器をさせたことなのですが…

結果、どのうような環境(金持ち、貧乏、親が教育熱心)であったとしても努力できる能力に差がないことが確認されました。

要は血縁関係のある努力できる双子はどの環境でも努力でき、そうでない双子はどのような環境でも努力できなかったわけです。

これは数多くある実験の1つの例です。

努力できることが必ずしも結果に結びつくわけではないですが、努力できる才能は遺伝で決まってしまっているということです。

参考文献
音楽達成の遺伝学: 遺伝子と環境の相関と相互作用の証拠

2,ダイエットと努力

前述の通り才能も努力量も遺伝の要素が大きいことは認めたくない方が多いと思いますが科学的には事実です。

ダイエットに関係する才能としては体型、代謝、健康状態などです。ダイエットだけではないですが才能と努力は結果を大きく左右します。

そうするとダイエットの成功って運次第とも議論できるわけです。

成功しているインフルエンサーなどの社会的影響力のある人たちはこのことを嫌います。

その理由を大きくは3つあると考えます。

・成功している自分みたいになる方法が売れない
教えてもできない人がいる現実を認めたくない。

・自分の成功が単なる運であることを認めたくない
努力できることを遺伝だと言われると、過去の努力を否定された気分になるから。

・高額所得者に高い税金がかかることを正当化するから
努力したからお金があるのに何故に高額な納税をしないといけないんだと考える人が多いから。

様々な成功の上にある才能や努力には遺伝的な要素があることを理解し、誰かと比べないようにするとことは大切な考え方の1つです。

3,じゃあどうすればいいの?

結論、訓練と環境です。

大前提として前述した才能があり、努力できる人たちには勝てません。しかし、目標を達成させるための訓練と環境に身を置くことによりその人なりの結果は出ます。

ダイエットではその訓練できる環境がパーソナルジムだと考えております。

それでも全員が目標を達成できるわけではありません。私の経験では、退会後の自発的な運動の継続と理想の体型の両方を達成できたお客様は全体の5割以下です。

このことはパーソナルトレーナーであれば納得できる感覚だと思います。

それでも、何もしなければ何も変わりませんので一度ダイエットできる環境(パーソナルジム)にコスト(時間とお金)を払い精神論で頑張ってみることも1つの方法だと思います。

ボディメイクは知識や技術的なことと同じくらいメンタルと環境が重要なのです。

■まとめ

今回の内容はダイエット以外にもあてはまることだと思います。

体質、性格は遺伝的な要素が強く運次第です。「努力すれば」「頑張れば」「継続すれば」は度合いですが、そもそも根本的にできない人がいていることが現実です。

その人に成功者、できる人は技術、知識を与えて自分みたいになれると唱えますが、そもそも方法論ではないと私は考えます。

このことは目標を達成するための知識や技術よりも根柢の重要な要素だと思います。

この現実には解決の方法はありません。疑問を突きつけられるということが本記事の正しい解釈です。

そしてこの件に関して自分はどう思うのかということを整理するきっかけになれば幸いです。

 

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